昨日は中秋の名月でしたね。
急遽紙粘土で団子を作って、干支のうさぎさんにモデルになってもらいました。
さて、ウズモリ屋では、オリジナルの神戸人形も承っています。
お客様のご希望をお聞きし、いちからデザイン・制作します。
なぜ始まったのか、振り返ってみてもあまり思い出せないのですが、今まで様々な特製神戸人形を作ってきました。
制作者の吉田に言わせると、お題をもらって面白く答える「大喜利」だと思って取り組んでいるそうです。
ご依頼いただくお客様は、本当にそれぞれ、とてもたくさんの思いを持ってお越しになられます。思いが強いだけ、こうしてほしいというリクエストもいっぱいです。
難しい動きのときもあります。
その動きを実現するためにはどんな構造がいいか・・・何にもないところから考えます。
構造のひらめきのためにお風呂屋さんへ行ったりします。
調子がいいときは夢でひらめいて作ることもあるみたいです。
また、からくりばかりが目立ってしまい神戸人形らしさがないと意味がありませんから、「神戸人形らしく」を大事にしています。
先日、長い間おまたせしていたお客様にやっと人形をお渡しすることができました。
特製神戸人形「わたしの家族」。
もともとお祖父様が持っていらしたという神戸人形。ご縁を感じてくださり、ご夫婦の姿を神戸人形にというご依頼でした。
それぞれ趣味に打ち込んだご夫婦。
合唱の好きなご主人様とジャズダンスが好きな奥様。
二人をいつまでも語り継いでもらいたいと、お子様に一つずつ贈るため三つご注文。
また、小物入れとオルゴールなども組み込めないかとご相談されました。
ウズモリ屋としても初めての試みになるため色々試行錯誤もあり、別の作業と並行していましたので中断しながら、9月初めにやっと完成!
写真をクリックしたら動画が見られます。
実物は3個3通りの思い出のメロディーが、オルゴールで鳴らせます。
人形は六甲山の整備間伐材ナナミノキ。
目はエゾジカ製です。
引き出しにはこんな寄木を施して、桐で作りました。
古い神戸人形には寄木細工をあしらったものがあります。
とっても喜んでいただけ、わたしたちもほっと一安心でした。
ほがらかな人形ができて、こちらもほがらかに。
長くともに人生を歩まれたご夫婦に思いをはせると、結婚っていいものだなとしみじみ感じました。
(担当 守津)
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