神戸人形「シャケ熊」のこと

工房の前の栗拾いに忙しい朝夕。
秋がやってきましたね。
まだまだ蒸し暑いですが、朝晩は少しマシです。
夜は虫の大合唱です。

今日は「シャケ熊」のことをご紹介します。
「シャケ熊」はウズモリ屋のずいぶん初期からのラインナップです。

シャケを高く掲げ、首をノビノビ~っと伸ばしてかぶりつきます。

首の糸穴を焼いているところ。
ウズモリ屋は人形劇の工房でもあるのですが、人形劇の師匠から教わった技です。

神戸人形には首が伸びるタイプがあります。
ろくろっ首。
横になったおばあさんが首をニューっと伸ばす。
釣り鐘を持ちあげながら首がニューっと伸びる。
お化け人形と言われる所以ですね。
なんで首が伸びるのか?
なんだかわからないけどそのバカバカしさが面白い。

この「シャケ熊」の首の動きは少し変わっているんですよ。
首を伸ばし且つ口を開けるのですが、この動きは今までの神戸人形にはなかった動きだと思います。

今回補充制作するに当たり、構造を少し改良。
少しでも構造的に無理のない、壊れにくいもの、動きのいいものをと思って作っています。
今から100年後、この人形を手にする人が動かして遊べるものであればと思います。

(担当 守津)


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