神戸人形の西瓜には、おおむね縞がありません。
というのも、明治大正に主に食べられていた西瓜には縞がなかったからとか。
縞のある西瓜が一般に広く普及したのは戦後のことだそう。
これはウズモリ屋で所有している、大正頃の西瓜喰。
確かにシマシマはありません。
ちなみに別の角度からも見てみましょう。
味のある顔のおじいさん。
食べるのは、ちゃんと白いところもついた西瓜です。
種の散らせ方が可愛いですねえ。
そういうわけで、ウズモリ屋も西瓜の皮は緑一色で作ってきました。
ところが、先日オリジナル神戸人形をご注文くださった方からのご指摘が。
「浮世絵に縞の西瓜が描かれていますよ」
へえ?そうなの?
調べてみると、描いてます描いてます。
広重も北斎も、シマシマ皮の西瓜。
江戸時代に縞のある西瓜を普通に食べていたのか、それとも物珍しいものだから絵に描いたのか。
真偽はわかりませんが、今回の特注神戸人形、ご希望があり縞の西瓜で作ることになりました。
できたてのほやほや、「端午の節句 仲よしくまきんとき」。
男のお孫さんへの節句人形として、神戸人形をプレゼントしたいとのご依頼!
なんとも異色なご依頼に戸惑いながらも、とってもおもしろい神戸人形になりましたよ。
白いところも初めて入れてみました。
いい感じの西瓜になりましたよ。
今日お客様にお渡ししたところです。
とても喜んでいただきました。
最後は、大迫力の切れた瞬間の写真をどうぞ!
とりゃ~!!!
(担当 守津)
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