画家は神戸人形の大ファンなのだ

前回の笠岡の翌日の出来事を記事にする予定でしたが、まだ色々継続中の事案なので、また落ち着いてからブログに投稿しますね。

神戸人形の愛好家は全国におられるのですが、今日はそんな神戸人形ファンの方の絵の展覧会を見に、京都に行ってきました。

ジャーン!入り口の壁一面に、巨大な壁画が!
鮮やかな赤が人目を引きます。

引き戸のガラスいっぱいの絵。
会期中にライブドローイングで描きながら完成されたそうです。

中に入ると、油絵や鉛筆画、コラージュなど大小様々な絵が展示してありました。

独特なタッチで、漫画のようなポップな絵もあれば、大きい丸に点描が施してある油絵の作品も。壁にところ狭しと貼られてあり圧倒されます。

横たわったのび太風の少年がだんだん腐ってゆくような連続絵は、なんだか絵巻で見たやつを連想。(帰ってから調べたら九相図というやつだった)

全体を通して、ポップでとてもユニーク。ニヤリとさせられる。
そしてクール。
ブラックジョークというか、そこはかとなく風刺があるのだろうか…
読み取ろうと色々考えを巡らせ、見ているこちらの脳がビシビシと刺激を受けるのです。

作者とパチリ。
吉田と守津が持っているのは神戸人形を書き溜めたノートとファイル。

岩間一真君、絵を描くことと神戸人形が大好きな小学6年生!

ウズモリ屋ですと名乗ると、次から次に質問攻めに。
「三味線の人形は作らないんですか?」
「小田太四郎のカタログに載っている象の人形はどこかで見られますか?」

ウズモリ屋のホームページのギャラリーコーナーに載せている人形のこともよくご存知なので驚いてしまいました。
以前、登校前にNHKの「おはよう関西」でウズモリ屋が紹介されていたのを見たことがきっかけで、神戸人形のことを大好きになってくれたそうです。

姫路の日本玩具博物館や、元町の本高砂屋はもちろん、神戸のポートターミナルに展示してあるウズモリ屋製のジオラマ神戸人形「わがみなとまちの神戸人形」も見に行き、写真集「神戸人形賛歌」もすみずみまで熟読。

毎日神戸人形のことを話している、とお母さん。
見せていただいたノートやファイルには神戸人形の絵がいっぱい描かれています。実際に見たものや想像したものや…その熱量たるや…
ううううっ熱いぜっっ!

そして、特注神戸人形をご予約いただきました。3年後、一真君が中学3年生のときに作ってほしいとご希望。
「忘れたらだめですよ」と一真君。
もちろんじゃないか!絶対忘れないよ。
それより3年後まで神戸人形を飽きずに好きでいておくれよ~!

一真君:「いつか岩間一真美術館ができたら特製神戸人形を飾る」
うん!楽しみに待ってるよ!

45年前、元町のショーウィンドーで神戸人形を見た吉田太郎少年。
どうやって動くんだろう?
つまみを動かしたい…
なんで黒いんだろう…
ちょっと不気味なその人形になぜか強く惹きつけられ…

ウズモリ屋のお客様でとても熱心な神戸人形ファンになってくれる子ども達がいます。
時を経ても同じように神戸人形に魅力を感じる子どもがいるのだと思うと、ツーンとします。

それにしても、ファイルもっとゆっくり見たかったな。図録になってたら手元で何度もじっくり見られるのにな~。

展覧会は3月26日まで。

ぜひ!ご覧下さい。必見です!

『描く|岩間一真、岡安聖美』2023.1.17tue–3.26sun

会場:art space co-jin

詳しくは以下へ!

https://co-jin.jp/exhibition/3481/

(担当 守津)


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